その時、 行成、少しも慌てず、乱れた髪を指で 撫でつけつつ、 主殿司(宮中の消耗品管理係)を呼び寄せて冠を取ってこさせて頭に 被りなおすと、 実方に向かって理路整然と、「何故、こんなことをするのです?大勢の人々が見ている前で、私に恥を 掻かせようとなさるあなたの御真意が、私にはまるでわかりません。 「来ないとわかっていたら寝ていたのに」となる かたぶくまでの月:月が傾くこと。
9下野国 しもつけのくに とも美濃・近江の境の伊吹山とも。 「伊吹のさしも草」が「さしも」を導きだします。 「さしも草」は、よもぎのことで、もぐさの材料。
2100メートル走などの短距離種目は スタートがその命運をわけます。 させも草の名所。
(・・・訳者注:ここで、他の花見客の面々は、笠をさしたり、慌てて屋内に引っ込もうと駆け出したりするのですが、 実方は一人悠然と、傘もささずにすたすたと、桜の樹のほうへと歩み寄ります。 「かく」は、ここでは「あなたをお慕いしている」ことを示しますので、 「このように(あなたをお慕いしていると)さえも」という意味を示します。 里近い山の霞よ、花が見えなくなるので、どうか立たないようにしてくれないかな 滝の音は絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ たきのおとはたえてひさしくなりぬれど なこそながれてなほきこえけれ 歌人 大納言公任 意味 滝の流れる音が絶えてからずいぶん長い時間がたったが、その評判は世間に流れて今もなおしられています 田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ たごのうらにうちいでてみればしろたへの ふじのたかねにゆきはふりつつ 歌人 山辺赤人 意味 田子の浦に出て見るとと、真っ白な富士の高い峰に雪が降り続いています 立ち別れいなばの山の峰に生ふる まつとしきかばいま帰り来む たちわかれいなばのやまのみねにおふる まつとしきかばいまかへりこむ 歌人 在原行平朝臣 意味 あなたと別れて因幡の国へ行きますが、因幡山の峰に生えている「松」ようにあなたが私を待つと聞いたなら、すぐ都にかえるでしょう 玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば 忍ぶることの弱りもぞする たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする 歌人 式子内親王 意味 わが命よ、もう絶えるなら早く絶えてしまえ。
14すでに梅雨明け前から夜寝苦しい熱帯夜が何度も報告されるほど。
源氏の話はヨタ話として聞き流すとしても、この 実方にはもう一つ、有名な伝説が残っています。 後世、この歌から「一切衆生」「人間」をあらわす語とされた。
17Reproducing all or any part of the contents is prohibited. しかし、花は昔のままの香りで美しく咲いているではありませんか 人もをし人もうらめしあぢきなく 世を思ふゆゑに物思ふ身は ひ らめしあぢきなく よをおもふゆゑにものおもふみは ともをしひともう 歌人 後鳥羽院 意味 あるときは人を愛しく思い、あるときは恨めしく思う。 山頂までドライブウェイが通じていますので、車で一気に登り、お花畑を楽しむのも良いでしょう。
16。 【えやは伊吹の】 「え」は副詞「得(う)」の連体形で、反語の係助詞「やは」を従えて不可能の意味を表します。 侍従、右馬頭 うまのかみ 、左近中将を経て、995年(長徳1)陸奥守 むつのかみ に任じ、そのまま任地で客死した。
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