」と言ふめれば、 世継は、「そうそう、そうでありました。 日ごろ、よく、 「御弟子にて候はむ。 」と、粟田殿(=道兼)がせきたて申し上げなさったのは、 まだ帝 みかど出でさせおはしまさざりけるさきに、手づから取りて、春宮 とうぐうの御方に渡し奉り給ひてければ、 まだ天皇がお出ましにならなかった前に、(粟田殿が)自分自身で(神璽、宝剣を)取って、東宮のほうにお渡し申し上げなさってしまったので、 帰り入らせ給はむことはあるまじく思 おぼして、しか申させ給ひけるとぞ。
太政大臣 (摂政・関白)• 旧百余国。 うらやましくもあるかな。 」 壱与は大夫の率善中郎将、掖邪拘等二十人を派遣して、張政等が帰るのを送らせた。
反実仮想の助動詞「まし」終止形 口をしかり シク活用形容詞「口をし」連用形 ける 詠嘆の助動詞「けり」連体形 わざ 名詞 かな。 もし無事に行けたなら、皆でジサイに生口や財物を対価として与えるが、もし病気になったり、危険な目にあったりすると、これを殺そうとする。