彼が迷い、揺れつつも、運命と折り合いをつけ、すべてを受け入れる過程を見せてもらいながら、私は人生の本質に触れたような気がしました。 何ごとにも無感動になってしまった主人公が、水墨画を描くことで心の傷と向きあい、ゆっくりと息を吹き返していく物語。 気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。
5著者プロフィール 永井紗耶子(ながい・さやこ) 1977年神奈川県生まれ、慶應義塾大学文学部卒。 20人以上の重大少年事件の当事者を丹念に取材し、加害少年の背景や内面、被害者家族の悲嘆と苦悩、加害者家族の過酷な現実を描く渾身のルポ。
最新の自動運転バージョンでは、〈スカイラインなんて自分で走る方が ゼッタイ 楽しい〉、〈でも、意外とさぁ〉、〈こいつの運転も、かなりイケてる〉、〈やるじゃん、プロパイロット〉と次々に繰り出される台詞でじわじわとぞわぞわ感が高まり、とどめの〈追い越しちゃう?〉で言葉にできないざわつきが金次郎の心を支配します。 龍谷大学文学部史学科中退し、バンド活動を経て会社員として勤めるかたわら、2018年に『天地に燦たり』で第25回松本清張賞を受賞し、作家デビュー。
9世の中で起きたことを伝えるため、実際に足を運び、見聞きして、 調べているからこそのおもしろさがそこにはあります。 まっすぐで美しい一冊です。 ノンフィクション本の醍醐味 こんな生き方、考え方をしてる人がいる。
5大学時代に小説を書いていたが、水墨画を始めた後は画家として活躍を続けてきた。 ノンフィクション作家として悩み、筆が止まります。
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