「ママ友」という言葉とセットで使うことがまずなさそうな、「消えた」というサスペンスワードが付いているのがまず気になった。
全部担任の先生に聞けば解決します。 ——過去の作品では主人公の内面をモノローグで丁寧に描写されてきましたが、本作では冒頭すぐに有紀ちゃんは失踪してしまう。 ツバサ君はぼそっと「バレたか」。
でも徐々に「毎月、楽しみにしています!」という声が届くようになり、ホッと胸を撫で下ろしました。 子供と距離を取らされているのが、一番母親として悲しいところだと思いました。 ママ友グループから、突如姿を消した「有紀ちゃん」が何故消えたのか?を模索していくうちに、バラバラだった点が一本の線へと繋がっていきます。
16特に春ちゃんの目線で語られる有紀ちゃんのエピソードから、さりげない心配りが出来る女性だったことが分かります。 例えば、春香と友子が2人で会話をしているとき、本当は互いにヨリコの娘、リオちゃんの気の強さと意地の悪さについて愚痴りたいのに、『叱ってしょんぼりする子は可愛げがあっていいよね』位に止めてしまう。