そしてイレーネの肖像画は、その年のサロン展で入選。 堂々たる色彩を扱う気質が、ドラクロワが描いたかのような『アルジェの女』に、素晴らしく表れている。 ルノワールは、お祝いに彼女の肖像画を贈ったが、その後会うことはなかったようである。
12そんな日本人にも人気のあるルノワールの作品を所蔵している日本の美術館をご紹介したいと思います。 とくに、ゴッホの《ドービニーの庭》をはじめ、セザンヌ、ゴーギャン、スーラ、ロートレックなどポスト印象派、新印象派の展示室は必見。 ただいま、ブリヂストン美術館は建て替えのため長期休館中。
palette青色のドレスを着て、脚を組んで椅子に座る愛らしい少女を描いた「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」は、ルノワールのパトロンで出版業者シャルパンティエの長女が4歳の時の肖像画です。 これと併せて、弟エドモンが、「ラ・ヴィ・モデルヌ」誌に、兄の作品を包括的に紹介した記事を載せた。
540代を前にして、印象派の技法に行き詰まりを感じていたルノワールは、1880年代初頭のイタリア旅行をきっかけに、輪郭線と量感を重視する「古典主義」へと向かいます。
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