引用: というほどだからかなりのものだ。 魂の不滅 2番のサビではあなたの魂の不滅を願いながらも、自分と同じ苦しみを味わっていないことを祈っている。
17人の死を扱う曲を作っている時に肉親が亡くなる…これはなかなか思うところがありました。 これが彼の詞のバランス感覚だ。 夢であって欲しいことが現実で、現実であって欲しいことが夢。
或の日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて 君は陽溜まりの中へ盗んだ檸檬細い手でかざす それを暫くみつめた後で きれいねと云った後で齧る 指のすきまから蒼い空に 金糸雀色の風が舞う 喰べかけの檸檬聖橋から放る 快速電車の赤い色がそれとすれ違う 川面に波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 捨て去る時には こうして出来るだけ 遠くへ投げ上げるものよ 君はスクランブル交差点斜めに渡り 乍ら不意に涙ぐんで まるでこの町は青春達の姥捨山みたいだという ねェほらそこにもここにも かつて使い棄てられた愛が落ちてる 時の流れという名の鳩が舞い下りて それをついばんでいる 喰べかけの夢を聖橋 から放る 各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく 二人の波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 消え去る時には こうしてあっけなく 静かに堕ちてゆくものよ. 胸に残り離れない記憶は、目の前にした恋人の遺体で、 「 苦いレモンの匂い」と比喩したのは、 遺体の匂いだったのかもしれません。 ドラマ自体が人の死を扱う内容ですが、僕も音楽を作るうえで死というものを重要視しているので、リンクする部分があって。
20死者を思う場として教会がMVの舞台に設定されていることからも、 この曲は愛する人との死別を歌っていることは間違いない。 昔の人にとって神仏が目の前に現れなくとも、絶対的な希望であったように、わたしにとってあなたは光なのだ。 『Lemon』は愛する人を失った「わたし」の歌である。
8この2曲は 「大切な相手を失った喪失感」を歌ったものであり、その比喩として用いられるのがレモンとドーナツなのだ。
「あなた」は過去の自分であり、「わたし」はいまの自分だ。 新たなステージに立とうとしている米津、現在の心境を聞いた。 死によって消えてなくなったのではなく、どこかであなたが続いていてほしい。
あるいは恋するあなたが登場人物なのに、そこに歌われているのが米津の祖父への想いであることも。 ジレンマと皮肉 Aメロはジレンマと皮肉が続く米津玄師らしい価値観で歌詞が書かれている。 あるいは「わたし」は自我を分断し、その半分を「あなた」に渡している。
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