まさか、俺がこの教師を見下ろす日が来るなんて。
(まさか、貸し切り! 正「じゃあ早速行きましょう!!」 立ち上がろうとした善逸の髪紐に手を伸ばし、するりと解く。
俺と帰ろう…?」 寂しそうな音を出す宇髄が本来は冷えた水面のよう静けさを奏でるのに今はその音が鳴りを潜めてる。 昔から宇髄は何故か煉獄には強く出れず逆らえないのだ。 校則を破る生徒に逆ギレされ、怯えながらも服装チェックしている。
8編集者を経て、2000年4月から奄美大島に在住[1]。 押し殺した低い声と吐息が耳元をくすぐって善逸は首を竦めて宇髄の言葉にうん、と返した。 あの愛し子が愛に酷く敏感で自分の身を削ってでも与える分には問題ないのに与えられる側になると疑心暗鬼になって怯える質だというのを忘れておざなりな対応をしてしまった。
神であるこの俺の言葉を信じろ」 善「男にカッコイイって言われても嬉しくないよおおぉぉぉ!!それにさっきまで嫁と温泉旅行行ってた奴に言われたくないよ!!俺も行きたかった!!嫁ちゃん達とキャッキャウフフしたかった!!アンタが温泉旅行行ってる間に何回任務行ったと思ってんの!!??何回死にかけたと思ってんの!?宇髄さんの馬鹿ああぁぁぁ!!俺には正一君だけなんだ!!正一君が俺を守ってくれるんだ!!」 正「あ、あの……善逸さん……」 というか、この正一とかいう隊員善逸とどういう関係なんだ。 繋がった所を見下ろすと破瓜で血が中から滴り落ちていた。 「これを持って行きなさい」 上着を着ると煉獄が善逸に袋に入った紙箱を渡した。
6研ぎ澄まされた刃のように鋭いのに、聴こえてくるのは静寂だ。 「…なんだよ」 視線が痛いのか宇髄が善逸を不貞腐れた顔で見下ろすと善逸は意外な宇髄の一面を発見する事が出来て楽しそうに笑った。
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