そのキャリアの中で受けたであろう性差別、人種差別。 「野球界に入った当時、女性がメジャー球団の編成を任されるようになるとは思えなかった。 。
19そのこともあってか、アングがジェネラル・マネージャーとなったのは、けっして話題づくりなどではなく、彼女の豊富な現場経験が、ジーターCEOに認められたからかもしれない。
17ヤ軍時代からデレク・ジーター最高経営責任者との関係は長く、同氏も豊かな知識と常勝ヤ軍での経験を高く評価している。 その意味で、まさに選手出身のCEOであるジーターが、現場の最高責任者に選んだのが、アシスタント・ジェネラル・マネージャーとしても活躍し、誰よりもチームというものを熟知していたアングということになる。
17かつてイチローも在籍した 2015年〜17年 マイアミ・マーリンズは、2003年以来17年間プレーオフに届かなかったが、デレク・ジーターがCEOに就任して3年目の2020年は彼の改革が功を奏し、ワイルドカードを掴むに至った。 また、ミシェル・オバマ前大統領夫人は「カブスを愛して育ったけれど、あなたを応援する」とツイート。
430年間、野球界に身を置く これまで圧倒的な男性社会であったメジャーリーグで、このジェネラル・マネージャーの座に上り詰めたのが、マイアミ・マーリンズのキム・アングだ。
14しかし、アングGMには30球団中5位という充実したマイナー組織の評価が後押しをする。 つまり30年間、ずっとアメリカの野球界で働いてきたのだ。 実際、2019年のメジャーリーグの名鑑では、30チームのうち12チームに、「プレジデント・オブ・オペレーションズ」という肩書が見られる。
約1時間ほどの会見では質問に全て丁寧に答えた。 中国系米国人でアジア系GMもメジャー史上2人目となる。 のちに野球記者として最高の名誉とされるテイラー・スピンク賞に輝くニューヨーク・タイムズ紙のクレア・スミス記者がメジャー初の女性の球団担当としてヤンキース番になったのが1983年のことだ。
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