ひきこもりの手記

アメリカのひきこもり経験者ショーン・Cの手記「ひきこもりなど夢にも思わなかった父」

すべて 3• 「4時間もぶっつづけで、ビデオゲームというのはできるものなのかい？」ぼくは涼しい顔で、「まあね。パパの家のパソコン両親が離婚してから、ママと一緒に住むことになったぼくは、ときどきパパと過ごす時間が苦痛で仕方がなかった。

ただ、僕自身の問題だと思う点は、いったん仲のいい人たちができると、他にあまり目を向けなくなってしまうことです。

「パパの肩に乗せてもらったぼく」写真提供：ショーン・Ｃパパに答えた嘘ついに、パパがママの家にやってきて、ぼくに「ずっと何をしていたのか」と訊いた。卒業まではまだまだかかりそうです。僕も何回か取材を受けたことがあります。

ぼくは、パパは敵だと思った。現場からタイムカードを持って帰ってくるのを忘れてしまったのです。

お姉さんとぼくがいるときに、パパは女性の友達や大人の仲間を家に呼んでパーティーを開いたりした。

だから、何年ものひきこもりの時期を経た今のぼくにとって、パパの声は大きく力強く響いているのだ。会って何をしているかといえば、飯を食う、酒を飲む、ゲームをする、カラオケに行く、の３つのうちのどれか（あるいは複合）です。

前より少しはましになったと思いますが、人見知りが激しいのはなかなか改善しません。でも、ぼくにとっては、パパと世間はちがう。しかし、なにぶん非力なアマチュア訳者である。

だからパパは、ほんとうはぼくに対しても、もっと心を開いた状態で接しているのが心地よかったのだと思う。就労も無職も 20代のころは、働くことのできない自分を隠し、取りつくろうのに必死だった。