その香りが彼女自身から発せられているものだとわかったのは、もう少し後のことだった。 なんとか聞き取ろうと耳を傾けると、言葉より先に匂いが届いた。 そうすると、大袈裟な表現も 気にならないどころか、 自分自身のあのときの出来事や感情 が蘇って懐かしくなるはずです。
11これはかなり心を打たれた。
「今、書けるものって何だろう?」と凄く考えました。 深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。
今考えればどれも大切な仕事なんですけど、「なんで俺だけこんな仕事やってるんだろう」と当時は思ってましたね……。 その感想をいただいた後の改稿で、さらに調整もしました。
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