タクティカル製品なので当たり前なのですが、これではBEYONDやSEKRIやMASSIFのようなタクティカルブランドと変わらないではないですか! どうやら、パタゴニア初代MARSには、2003年に民間登山家と軍がパタゴニアの民生向け製品を生かしつつ、急ごしらえで仕立て上げた所に結果として偶然に製品としての魅力が産まれてしまったようです。 せめてマルチカムまででしょうか。
なんなら、同じアメリカ国内のアウトドアブランドの中でも、かなり積極的に関わり、投資を行っています。 お値段48,000円。 端的に言うと、その時点では民間用のリクリエーションに使われる登山用衣類の方が先進的だったのです。
8最初の2分間は地獄ですが、以降は眠くなるとか。 彼らはパタゴニアで最も経験豊富なデザイナーの一人であるケイシー・ショーを迎え入れ、最終的にMilitary Alpine Recce Systemとなるものの開発に着手します。 冒頭でPCUのコンセプトはMTBというスポーツに通じる部分があると書きましたが、自転車というスポーツがまさにこれで、例えば冬とはいえ登りで頑張るとすぐ汗をかきます。
16上の写真はおじさんがパタゴニアのMTB用のローマージャケットを着ている所ですが、これがめちゃめちゃ良いです。
20逆に言うと、それができない場合はアメリカの国民ではないし、アーミーはリスペクトを得ているから組織として新兵を集めることが容易になるという構図になっており、ある種、恐ろしい同調圧力がそこに存在するのは想像できます。 なので、民間登山家からのフォードバックを得て、ハードシェルで体をドライに保つというコンセプトを潔く諦めてしまい、ウォータープルーフ 防水 からウォーターレジスタント 耐水 へとシフトしました。
10パタゴニアPCUの魅力は、時間的制約のため民間モデルをそのまま色替えしたり、多少のカスタマイズで特殊作戦部隊に供給した所にあると思うのですが、短いテストと急ぎの策定の結果、民間モデルとほぼ同じになってしまい、アメリカのミリタリーアイテムには本来必ず表記のあるストックナンバー NSN がないモデルが多いため、これもコレクションを難しくしています。
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