この投薬による治療を進めるにあたって、心臓の働きを低下させた原因をはっきりさせて、そちらの治療も並行して行われることになります。 血清電解質と腎機能のモニタリングを,当初は毎日(利尿薬を静脈内投与する場合),その後は必要に応じて(特に増量後)行う。
12呼吸や循環状態が安定し、生命の危機状態から回復する• 心不全には、潜在性心不全という、安静時には心不全の症状がなく、階段を上るといった心臓に負荷のかかる行動をとったときに症状が出る心不全もあります。 こうした治療で十分な効果が得られない時、条件が整えば人工心肺装置を使用して血液を体外循環させる治療法や、人工心臓を使用する方法、心臓移植といった治療法が検討されています。 日本では、移植後の5年生存率は91%、10年生存率は89%です。
20不整脈 頻脈発作をきたすような不整脈(規則的でない脈)が持続すると、心筋が常に活発に働かざるをえなくなり、やがて疲労してうっ血性心不全を発症します。 大事なことは、心不全の症状が出てきた時点でステージはCまで進んでしまっているために、症状が出ていないステージAやBの段階から積極的に治療を始めることです。
20一方、薬物治療以外の治療として、酸素療法やマスク式の人工呼吸器( NPPV ( エヌピーピーヴィ ) 装置)を用いた呼吸補助療法なども行われています。 ご利用の皆様は、本マニュアルの情報を理由に専門家の医学的な助言を軽視したり、助言の入手を遅らせたりすることがないようご注意ください。
13ただし、高齢者で注意しなければならないことは、安静を保つことで下肢の筋肉を使わなくなるために筋肉が萎縮を起こして、歩けなくなったり杖が必要になったりすることです。 ジゴキシン中毒が懸念され,腎機能障害のある患者とおそらく女性患者では特に注意が必要である。
11その結果、酸欠状態に陥り、心筋が正常に働かなくなり、進行すると心臓そのものの力が低下し、心不全へと発展します。 実際にこの病気を診断するときは、病院に行って フラミンガム研究の「うっ血性心不全診断基準」をもとにした問診と診察の結果をもって確認します。 その中で、体液や肺への過剰な水分貯留を伴うものをうっ血性心不全と総称している。
20また、心臓に血液が戻ることが障害され(拡張不全)、通常の検査では原因がわかりにくく、死亡率が高いことも特徴です。 心不全は流行病? 「心不全パンデミック」という言葉が、最近になってよく使われます。
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