このような詐欺にあった老人たちが気ついて、会長の永野一男が逮捕されるという寸前になりましたが、実はここでとんでもないことが起こりました。 また、写真週刊誌「FOCUS」は、飯田篤郎に羽交い締めにされて断末魔の表情を浮かべる永野一男と、その傍らで銃剣を持ち鬼気迫る表情を浮かべて立つ矢野正計の姿を激写し、それを誌面に掲載しています。
10会社名に「豊田」と入れた理由は、自身がトヨタ関連の「日本電装」で働いていた事と、大企業であるトヨタ自動車の関連会社だと勘違いさせる事を狙ったためだとされています。 全国で数万人が騙され、被害総額は2000億円近くになると言われています。 事件後、被害者の救済措置のため、弁護士の中坊公平氏率いるチームが奪われた金の回収作業にあたりましたが、それによって被害者も元に戻ったのは200億円ほどでした。
7そして、16時30分頃になると豊田商事の被害者の元上司という2人の男が現れ、騒々しい現場を張り込んでいたガードマンに「永野に会わせろ」というと中に入り、囲んでいた報道陣から「何しに来たんですか?」と聞かれると、 「被害者からもう金はええから永野をぶっ殺してくれと頼まれたんや」と告げて、パイプ椅子を永野一男がいる部屋の扉にぶつけ始めました。 しかし、事件後に会社の口座には借金額と同額が振込されていたとの報道もありました。 集まっていたマスコミ関係者によってその犯行の一部始終が生中継されました。
8永野一男は病院に運ばれましたが、出血多量のため死亡しました。 さらに、豊田商事の会長がマスコミの前で被害者の知り合いを名乗る男性二人から命を奪われるという前代未聞の衝撃の事件にまで発展しました。
61990年(平成2年)から2年間、日本弁護士連合会会長。 しかし、男たちが窓を割って刃渡り40cmほどの銃剣を持って中に侵入した時に当時毎日放送の記者だった西村さんは、「これはヤバい」と感じて、3軒となりの部屋の住人にお願いして110番をしました。 釈放後の犯人たちは特に何かを暴露するわけでもなく、 ひっそりと暮らしているあたり、 やはり陰謀が裏にはあったようにも思えるのだが・・・。
19犯行後、駆け付けた警察官に現行犯逮捕された。 以下のYouTube動画は豊田商事の社員研修の様子を収めたものです。 永野一男が飯田篤郎と矢野正計に襲撃された当日は、永野一男自宅マンション前に警察が厳重体制で見張りをしていた。
17吉岡 豊田商事事件が起きた当時は、経済犯罪に警察も慣れていなかったですからね。 犯人の飯田篤郎と矢野正計は、 すぐに現行犯逮捕されて、翌年には飯田に懲役10年、 矢野に懲役8年の実刑判決が下った。
17だが、この事件で世間を震撼させたのは、詐欺のことではなく、会長の永野一男 当時32歳 が取材陣の前で命を奪われ、その様子がテレビで生中継されたことだ。
9